便秘の見分け方
以前、「宿便」という概念は医学的にはありえないということを書いたのだけれども、それを読んだ友人から理屈は分かったがじゃぁどうすれば慢性的な便秘は治るんだ?という質問を受けた。今日はこのことについて解説しましょう。
摂取する食べ物によって、あるいは環境の変化によって短期的な便秘を起こすことはよくあることです。でもこれに対して慢性的に便秘気味、便秘体質だと言う人もいます。こうした人の多くの原因は
・腸の働きが弱くなっている
・ストレスや緊張に常にさらされている
のどちらかのことが多いようです。
腸の働きが弱くなる原因としては筋力の低下が挙げられます。歳をとって筋肉が衰えてくると腸の働きも弱くなり便秘しやすくなります。女性が男性に比べて便秘になりやすいのもこの筋力の弱さがあります。
(女性の場合この他に月経などによってホルモンバランスが変わることによって便秘になる場合もあります)
それからストレスや緊張。こうしたストレスや緊張は自律神経を狂わせてしまいそのひとつの症状として便秘を引き起こします。また、こうしたストレスや緊張を抱えている人は不眠を抱ええている場合も多く、このことがさらに便秘を悪化させてしまいます。
ではこうした便秘体質(宿便)を解消する最も有効な対策はなんでしょうか?
実は運動、それもストレッチがこうした便秘(宿便)には有効です。もちろん、食物繊維やオリゴ糖、乳酸菌などを採って腸内環境を整えることも大切。
しかし、慢性的な便秘(宿便)を抱える人というのは筋力が低下している、常にストレス・緊張を抱えているという場合が多いようです。このどちらにも効果的なのが運動やストレッチです。
筋力を鍛えて腸の運動を活発にするストレッチはいくつかありますがひとつ紹介しましょう。
うつぶせに寝て両手をピンと伸ばして体の両脇に置きます。その状態から上体を思いっきり反らせます。ストレッチで言うところの「帆掛け舟」という体勢です。これを1分1セットで1日3セットやってみて下さい。女性にはかなり効果的な便秘対策となりますよ。
【参考】