たかが微熱、されど微熱
新生活にも慣れてきた5月。連休明けからちらほら耳にし始めるのが、5月病。
本来は、新しい環境に適応できず、うつ病のような状態になるものを、5月病と言っていますが、精神的なもののみならず実際に体調まで悪化する人がいると言います。
体調に異変が生じたら病院に行くことが多いですが、軽い症状だとそのうち治るだろうと、放っておくことも多いようです。
ですが、そんな軽い症状でも侮ってはいけないのが、微熱です。
実は、微熱は様々な病気のサインであることも多いのです。
風邪はもちろんのこと、結核や自律神経失調症、白血病に膠原病…。枚挙に暇がありません。
特に、肺結核や白血病、悪性腫瘍など、放置しておくと治療が困難になり、最悪命に係わる病気もあります。これらの病気の初期症状として、微熱が出る場合が多いのです。症状が長引く場合には、早めに病院に行くことをお勧めします。
また、病気ではないけど、微熱が続く場合もあります。
特に女性の体は月経周期によりコントロールされているので、月経前に体温が高くなる傾向があります。これは、月経が始まればまた体温が下がるので問題はありません。
しかし、月経予定日になっても体温が高いままで月経も来ない、となると、妊娠の可能性が高くなります。妊娠している場合には、体に負担をかけない状態が大事になりますので、早めに病院に行き、妊娠しているかどうかを確認する必要があります。
このように、すぐ治まると考えがちの微熱にも、早期に病院に行った方がいい原因が隠れている場合もあるのです。
重大な病状になる前に、たかが微熱と侮らず病院に行って、自分の病状を把握することが、健康を保つ秘訣にもなります。
参考:微熱が続く原因と病気